義歯
■ 部分入れ歯と総入れ歯
歯が残っているかどうかで、[1]部分入れ歯と[2]総入れ歯とに区別されます。
[1]部分入れ歯
■ 金属床義歯(保険適用外)
写真は保険適用外の「金属床義歯」と呼ばれているものです。すべてのバネが一体化されて作られています。丈夫で、薄く作ることができますが、費用は275,000円かかります。
[2]総入れ歯
■ 総入れ歯の「入れる前」(左)と「入れた後」(右)の比較
■ 総入れ歯を入れる手順と製作期間
総入れ歯は部分入れ歯と違って支えとなる歯がありません。総入れ歯は歯が生えていた土手(顎提)の粘膜に吸い付いています。
唾液や周囲の舌、口唇、頬粘膜、筋肉との適合、さらには正しく噛み合わせることが、この吸い付きを助けています。当院では総入れ歯の製作に約1ヶ月かかります。
だいたいの手順は、次のとおりです。
① 診査、使用中の義歯の修正
② 型どり(印象取り)
③ 噛み合わせの確認(上あごと下あごの位置関係を確認)
④ 歯並びの確認(人工の歯の並べ方を確認)
⑤ 装着
⑥ 調整
入れ歯の種類や患者さんのお口の状態によって、治療の手順を追加、省略することもあります。入れ歯を作る過程は煩雑で、治療室以外で歯科技工士が作業する部分も多いため、歯科医、歯科技工士の技術はもとより、患者さんの協力があってはじめて満足のいく入れ歯が完成します。